観光列車SL冬の湿原号に2020年と2024年に乗車してきましたので写真を交えながら、予約方法・運賃・料金・運転日・時刻・停車駅・座席表・オススメ座席・車内の様子、見どころや車窓からの景色なども併せて記事に纏めましたのでご参考にしていただければと思います。
観光列車SL冬の湿原号とは、どんな列車
2000年から釧網本線で運行を開始したSL冬の湿原号。牽引機は現在C11-171号機のみとなりました。毎年1月の後半から3月にかけて週末を中心に運行しています。タンチョウヅルやエゾシカに遭遇することもしばしあり車窓からの眺めも格別です。車内には冬ならではのストーブも設置されていてSLの旅を一層楽しませてくれます。ここからは車内の様子などをご紹介いたします。
車両の編成
車両は14系客車に旧型の43系客車1両を含めた5両編成で運転しています。編成表は下記の通りです。14系は元々は国鉄時代に臨時特急用の車両として活躍していました。43系は北海道仕様に製造された旧型客車です。


使用車両
使用車両の外観をご紹介いたします






車内へご案内
ここから座席表と共に写真を交えながら車内をご紹介いたします。
1号車・5号車
1号車と5号車は新たに展望デッキが設けられました。その為、外観も他の車両少し異なります。1号車及び5号車で使用されている車両は元々は国鉄時代に臨時特急用の車両として活躍していました。






2号車
この車両は元は旧型客車のスハフ44を30年程前に小樽ー倶知安間で復活を遂げたC62-3ニセコ号運転の際に改造された車両で現在は再改造されて使用されています。






ストーブも設置されています。
ここの席はとても人気です。
3号車・4号車





3,4号車にもストーブが設置されています。
こちらも人気です。
車内設備
トイレ | 1号車・3号車・5号車 |
荷物置場 | 1号車・3号車・4号車・5号車 |
充電コーナー | 1号車・5号車 |
観光列車SL冬の湿原号に乗れるツアー
ここでは観光列車SL冬の湿原号に乗れる旅行会社のツアーをご紹介します。鉄道の旅特集のページからご希望のツアーをお探しください。
![]() | クラブツーリズムはTOPページからクラブツーリズム 鉄道の旅特集で目的の列車を検索ください。 |
観光列車SL冬の湿原号での楽しみ方
ここからは観光列車SL冬の湿原号での楽しみ方をご紹介します。
車内で
車内ではネイチャーガイドさんが乗車して沿線の案内をして頂けます。(下の写真は2020年乗車時のです。)

又、車内の写真でもご紹介しましたが2~4号車にはダルマストーブが設置されていて皆さん車内で購入したスルメイカ等を焼いて味わっていましたね。因みにダルマストーブと言えば津軽鉄道さんでもこの時期にストーブ列車を運転しています。以前に乗車した際の記事もご覧ください。詳しく⇒津軽鉄道ストーブ列車
乗車記念
乗車すると記念乗車証が配布されます。2回乗車しています。2020年と2024年の物をご紹介します。
2020年



乗車証明書は往路と復路ではデザインが異なります。これは復路の分です。
記念スタンプと記念撮影用のボードも用意されています。
2020年は運転20周年でスタンプは2種類用意されていました。
2024年






車窓からの景色
釧路湿原の雄大な景色をお楽しみください。又細岡~茅沼間ではエゾシカの姿もしばしば見ることが出来ます。


停車駅タンチョウヅルの駅 茅沼駅
SL冬の湿原号の終着駅の1つ手前の茅沼駅にはタンチョウヅルが良く飛来してきます。下の写真は2020年訪問時


昔まだ有人駅だった頃にその当時の駅長さんが餌付けをして以来タンチョウヅルが飛来してくるようになったようです。最近ではタンチョウヅルも人間に慣れたのか地元では道路を渡り羽を広げて車を威嚇するシーンもあるようです。


標茶駅でのSL見学(2020年乗車時)
標茶駅では入れ替え作業を見学する事ができます。標茶に到着したSL冬の湿原号はしばらくするとバックでホームを後にします。その後、2番線に入ります。下りの釧路行きが2番線からの発車の為です。


2番線到着後にSLは切り離され給水を行います。給水を行ったC11は釧路側に移動します。移動開始は13時35分頃です。


標茶駅には転車台(ターンテーブル)がない為、C11は方向転換が出来ません。下りの釧路行きはバック運転で走行します。


改札口では下記のような物も用意されていました。記念にいかがですか


下り列車 塘路駅で
下り(標茶⇒釧路)だけですが塘路駅で10分ほど停車するのでSLを撮影する事が出来ます。


懐かしい行先票(サボ)
SL冬の湿原号の車両の行先票(サボ)は毎年変わるようです。ここでは2020年と2024年に乗車した時の物をご紹介します。




車内販売
2号には車内販売のカウンターがあります。飲み物やお土産オリジナルグッズの販売を行っています。
オススメ座席
釧路川側を座るなら取るなら2~3号車は奇数のAD席。1号車と5号車は1~12番のD席がいいでしょう。2号車は旧型客車なので雰囲気は格別ですが乗り心地は期待しないでください(旧型客車なので)
観光列車SL冬の湿原号に乗ったら訪れてみたい観光地
SL冬の湿原号が走るJR北海道の釧網本線の沿線には摩周湖や屈斜路湖、美幌峠等の風光明媚な所が多く点在しています。始発駅の釧路からはバスで阿寒湖に行くことも出来ます。又世界遺産に登録された知床へも行くことが出来ます。またSL冬の湿原号が走る時期はオホーツク海で流氷も見ることができます。
オススメ宿泊地
SL冬の湿原号の走る近隣宿泊地をご紹介しています。
アクセス
SL冬の湿原号の始発駅はひがし北海道の玄関口 釧路駅です。札幌から「スーパーおおぞら」で所要時間は4時間ほどです。飛行機であれば釧路空港です。
観光列車SL冬の湿原号に乗るには
観光列車SL冬の湿原号は全車指定の為、予約が必要です。発売日・予約方法は下記を参照下さい。
発売開始日・予約方法・空席照会
乗車日の1か月前の10時から全国のみどりの窓口、主な旅行会社 インターネット(JR東日本えきねっと)で予約可能です。インターネットで空席照会も可能です。シートマップも表示されるので希望の席番を取る事も可能です。
運行情報
ここでは観光列車SL冬の湿原号の運転日や時刻・停車駅などをご紹介します。
運転日
SL冬の湿原号は2026年の運転日が決まりました次第掲載いたします。
時刻・停車駅
観光列車SL冬の湿原号の停車駅は下記の表をご覧ください。運転時刻と共に掲載しています。時刻表・停車駅は再度JR北海道のホームページや市販の時刻表等で確認下さい。(2025年の時刻)
列車名 | 出発時間 | 到着時間 | 停車駅 |
SL冬の湿原号 往路 | 釧路 11:05 | 標茶 12:35 | 東釧路・釧路湿原・塘路・芽沼 |
SL冬の湿原号 復路 | 標茶 14:00 | 釧路 15:42 | 芽沼・塘路・釧路湿原・東釧路 |
運賃・料金
観光列車SL冬の湿原号は全区間、全車指定席です。運賃の他に指定席料金が必要です。ここでは運賃・料金の1例をご紹介いたします。運賃・料金についてはJR北海道のホームページや市販の時刻表等で再度確認下さい。(単位:円)
大人 | 子供 | |||
乗車券 | 指定席料金 | 乗車券 | 指定席料金 | |
釧路ー標茶 | 1,290 | 1,680 | 640 | 840 |
観光列車SL冬の湿原号撮影スポット
先頭ページに掲載している撮影場所をご紹介いたします。場所は茅沼駅から釧路方面に400mほど進んだ踏切です。