瑞風も走る絶景路線 山陰本線を堪能

丹後の海

ここでは山陰本線の絶景区間の車窓の眺めや点在する観光地、主要列車などを京都駅から下って下関までご紹介しています。

目次

山陰本線とは、どんな路線

京都から山口県の下関まで(正確には幡生まで)を結ぶ路線で総距離は673.8㎞です。JR線の中で1番長い路線です。近年は豪華列車「瑞風」も走る絶景路線です。沿線には日本ジオパークや鳥取砂丘に庭園日本一の「足立美術館」、国宝「松江城」のある水の都松江、縁結びの神様で知られる出雲大社、世界遺産に登録された「石見銀山」、明治維新の立役者を多く輩出した地「萩」、「死ぬまでに行きたい!世界の絶景 日本編」に掲載されまた、元乃隅稲成神社(もとのすみいなりじんじゃ)、壇ノ浦の戦いの下関と多くの観光地も点在しておりローカル的な存在ながら列車旅を楽しめる路線です。ここからは運行列車や車窓からの景色・観光地等を山陰本線を4つの区間に分けてご紹介いたします。

京都~鳥取

京都を出た列車は市街地を抜け城崎温泉までは山合縫って走ります。以前は保津峡付近も列車が通り山陰本線の代表的な絶景区間でしたが、現在は嵯峨野観光鉄道が山陰本線の旧路線を引き継いで運行しています。この区間の絶景を楽しめるのは城崎温泉を過ぎた辺りからです。城崎温泉を出ると列車はいよいよ日本海の絶景区間へと入って行きます。山合と海岸線と交互に訪れる区間です。

運転列車

京都から城崎温泉や天橋立方面へ特急列車「はしだて」「きのさき」「まいづる」が運転されています。「はしだて・まいづる」の東舞鶴・天橋立行きのディーゼル使用車は京都丹後鉄道の丹後の海を使用しています。福知山駅~城崎温泉駅間では福知山線経由で特急列車「こうのとり」が運転されています。こちも287系が使用されています。和田山駅~浜坂駅までは播但線経由で特急列車「はまかぜ」が運転されています。普通列車の運用は大きく分けると京都~園部間・園部~福知山間・福知山~豊岡・城崎温泉間・豊岡・城崎温泉~浜坂間・浜坂~鳥取間に分けて運用しています。城崎温泉までは電化されていますが城崎温泉以降は非電化でこの区間の主力は、いまだにキハ40系車両が活躍しています。

287系
キハ189系
丹後の海
丹後の海
キハ47

鳥取駅には若桜鉄道が乗り入れています。若桜鉄道には観光列車が運行されます。こちらも併せてご覧ください。

車窓からの景色

ここからは山陰本線の京都~鳥取間での絶景区間をご紹介いたします。

竹野を過ぎると海岸線付近を走ります。

餘部駅を出ると日本海から離れて途中、「鉄子の部屋」がある浜坂駅を通り東浜へ向かいます。

山陰本線車窓からの景色

東浜駅は「瑞風」号の停車で駅がリニューアルされました。

東浜~岩美間を過ぎると日本海を離れ鳥取へ向かいます。

おすすめ観光地

京都から鳥取でおすすめ観光地は下記でご紹介しています。

京都

山陰本線の起点の京都駅です。この駅を一言でご紹介するのは難しいですが、日本の代表的観光地の玄関口です。今後、京都の観光情報もUPしたいと思います。

嵯峨嵐山

嵯峨嵐山駅に隣接して嵯峨野観光鉄道が旧山陰本線の線路利用して保津峡の車窓を楽しむ事が出来ます。トロッコ列車は別ページにてご紹介しています。

福知山

鉄道の街としても知られるふくちや福知山駅。古くは歴史を変えた人物明智光秀の居城「福知山城」もあります。ここからは京都丹後鉄道も出ていて日本三景の一つ天橋立の玄関口でもあります。京都丹後鉄道では現在観光列車、くろまつ、あかまつ、あおまつ、丹後の海も走っていて鉄道旅を楽しめる路線です。現在の福知山駅は高架になりましたが、駅前にはSLのC11と地平ホーム時代の屋根を支えていた支柱が展示されています。

福知山駅
福知山駅

城崎温泉

現在はカニの温泉地としても有名ですが、志賀直哉の「城の崎にて」でも有名な温泉地です。

城崎温泉

JR西日本の城崎温泉駅

駅にはカニをモチーフにしたオブジェも・・

城崎温泉の各旅館にはほとんど大浴場がなく宿泊された方は城崎温泉内にある7つの外湯でお楽しみいただきます。
各旅館の浴衣もおしゃれで浴衣で街歩きも1つのお楽しみです。外湯めぐりにはお得な外湯1日券「ゆめば」があります。料金:大人(中学生以上) 1,500円 、小人(3歳以上) 750円 
詳しくは城崎温泉観光協会のホームページをご確認ください。こちらから

城崎温泉
まんだらの湯
城崎温泉
御所の湯
城崎温泉
城崎温泉の街並みです。
城崎温泉
城崎温泉
城崎温泉
城崎・竹野・豊岡
城崎温泉
城崎・香住・浜坂
城崎温泉icon

鳥取砂丘

日本一の砂丘、鳥取砂丘です。鳥取砂丘へは鳥取駅から路線バスで20分程です。画像などはスーパーはくと号のページでご紹介しています。

鳥取~出雲市

この区間は比較的平地を走る区間で車窓の見どころはあまりありません。鳥取から米子へ向かう途中、進行方向左に大山が見えるのは下北条駅を過ぎた辺りからです。又日本海の景色はほとんど見る事が出来ませんが、赤碕駅から大山口駅間は遠目ながら見る事が出来ます。米子を過ぎると安来を過ぎたあたりで中海を、松江を過ぎると宍道湖が見えてきます。この区間は伯耆大山から西出雲は電化されています。

運行列車

鳥取から出雲市方面へは特急列車がスーパーまつかぜ号が鳥取~米子・益田へ、スーパーおき号が鳥取~山口線経由で新山口へ、スーパーはくと号が大阪から智頭急行を経由して倉吉まで運転しています。途中の伯耆大山からは伯備線経由でやくも号とサンライズ出雲号が出雲市まで運行しています。又、この区間には観光列車も運行されていて「あめつち」号と季節限定ですがWEST EXPRESS銀河号も乗り入れています。普通列車は鳥取~米子と米子~出雲市・西出雲で運用がわかれています。

キハ187系特急車両
キハ121系 コナンラッピング
キハ121系普通列車
115系 伯備線~西出雲まで

1つ前ですが381系時代のやくも号をご紹介いたします。

途中の米子駅からは境線にゲゲゲの鬼太郎ラッピングの列車が運行しています。

車窓からの景色

ここからは山陰本線の鳥取~出雲市間での絶景区間をご紹介いたします。大山の車窓からの景色はあめつ号のページでご紹介しています。詳しくは⇒こちらをご覧ください。

乃木駅を出ると宍道湖が見えてきます。

山陰本線の車窓からの景色

おすすめ観光地

鳥取から出雲市までのおすすめ観光地は下記でご紹介しています。

名探偵コナンの街

名探偵コナンの作者、青山剛昌先生の出身地が北栄町です。コナンに会えるまちとして人気があります。最寄り駅は由良駅で現在、コナン駅となっています。倉吉駅から2つ目の駅です。詳しくは「鳥取 コナン」で検索してみてください。

足立美術館

日本一の庭園で有名な足立美術館。安来駅から無料のシャトルバスが運行しているので便利です。足立美術館の画像はあめつち号のページでご紹介しています。

朝ドラ「ばけばけ」の地・松江

2025年後期の朝ドラ「ばけばけ」の地で水の都松江で知られています。松江のシンボル的存在の松江城の様子はあめつち号のページでご紹介しています。

足を延ばしてゲゲゲの鬼太郎の街へ

米子から境線でゲゲゲの鬼太郎の街、境港へ行くことが出来ます。境線にはゲゲゲの鬼太郎のラッピング列車も走っています。

出雲市~益田

いよいよ山陰本線の絶景区間に入ります。出雲市を出発した列車はしばらく市街地を走りますが小田駅付近から日本海へ出ていきます。世界遺産「石見銀山」の拠点大田市を出ると列車は再度、日本海の絶景区間に入り江津を過ぎて益田に向かいます。

運行列車

出雲市から益田間は鳥取から引き続き特急列車がスーパーまつかぜ号・スーパーおき号が運行されています。普通列車は出雲市~浜田・益田間で運転されていますが列車の本数は少ないです。

キハ187 しまねっこラッピング
キハ126 石見神楽ラッピング

キハ120 神楽ラッピング

車窓からの景色

ここからは山陰本線の出雲市~益田間での絶景区間をご紹介いたします。

小田付近から日本海に出ます。

波根を過ぎると、列車一度大田市の市街地へ向けて日本海の沿岸から離れます。大田市駅は跨線橋に使われている鋳鉄製門柱が現在する最古だそうです。又世界遺産「石見銀山」への玄関口でもります。石見銀山のご案内は別ページにご紹介予定です。

出雲市方にある大田市駅の跨線橋の全景です。
跨線橋の門柱。明治23年製造と書かれています。

大田市を出た列車は再度日本海沿いに進んでいきますが、比較的日本海から離れて進みます。

五十猛~仁万付近の車窓からの景色です。この付近は以前は撮り鉄さんの有名な撮影ポイントで以前一度訪れたことがあります。今はどうなっているのか??

馬路を出ると暫く日本海と別れます。江津までは日本海を少し見ることが出来ます。

江津駅は2018年3月31日まで三江線の終着駅でした。廃線前に乗車した乗車記も掲載UP予定です。江津を過ぎると浜田までは時折、日本海沿岸に近づきますが日本海の絶景から離れる区間です。

波子駅付近です。この駅から徒歩10分の所にしまね海洋館アクアスがあります。

浜田を過ぎると日本海の絶景区間に入ります。浜田を出た列車は周布付近から日本海の沿岸に戻ります。

ここから日本海の絶景区間をご覧ください。

この海岸線を過ぎるといよいよ益田に到着です。

おすすめ観光地

鳥取から出雲市までのおすすめ観光地は下記でご紹介しています。

出雲大社

縁結びの神様で知られている出雲大社。出雲市駅から路線バスか一畑電車で行くことが出来ます。詳しくは一畑電車しまねの木のページでご紹介しています。

石見銀山

2007年に世界遺産に登録された石見銀山。最盛期には世界の3割ほどの算出量があったともいわれています。石見銀山は別ページで紹介しています。

益田~下関

益田駅から下関駅までは途中、明治維新の立役者を多く輩出した地「萩」や「死ぬまでに行きたい!世界の絶景 日本編」に掲載されまた、元乃隅稲成神社(もとのすみいなりじんじゃ)等を通ります。又山陰本線の中で出雲市~益田間に続きこの区間が日本海の絶景を多く見られる所です。

運行列車

この区間は2005年特急列車「いそかぜ」廃止を最後に定期優等列車がなくなり普通列車だけになっています。現在は観光列車の「○○のはなし」号が東萩~新下関間を週末を中心に運転しています。普通列車は40系気動車が主力で運行されていて運用は益田~長門市間と長門市・小串~下関間にわかれています。特に益田から長門市間は列車の本数が少なく青春18きっぷでの乗り継ぎは苦労します。

○○のはなし

車窓からの景色

この区間もこの路線の絶景区間が続きます。益田を過ぎるとすぐに日本海の沿岸に出て東萩まで非常に景色のいい所を走ります。

この付近は海水浴場のようです。

飯浦を過ぎると列車は一度日本海を離れます。須佐を過ぎると撮影ポイントでも有名な場所へ向かいます。

下の写真が惣郷川橋梁通過中です。ここが有名な撮影ポイントです

長門大井を出た列車は東萩の市街地へ一度日本海の沿岸を離れます。萩市は幕末に活躍した人々を多くは輩出した土地です。松下村塾や萩城城下町・萩城跡等見どころが満載です。

東萩~萩付近の写真です。奥に詰丸城跡が見えます。

玉江を過ぎると再び列車は日本海の沿岸の出ます。

長門市を出た列車は下関へ向けていよいよラストランです。最後の絶景区間の写真は○○のはなしの中でも掲載しています。

山陰本線は吉見~福江付近を最後に日本海とも別れを告げて列車は下関に向かいます。この山陰本線は長距離かつ優等列車の数も少なく景色を堪能しながらゆっくりと鉄道の旅を楽しむには最高の路線だと思います。

おすすめ観光地

益田~下関間のおすすめ観光地は○○のはなし号のページでご紹介しています。

目次