日本でも有数のV字渓谷 黒部渓谷のダイナミックな車窓を楽しむ事が出来る黒部渓谷鉄道のトロッコ電車に乗ってきました。見どころ満載の鉄道の魅力をご紹介しています。列車の予約方法や運賃・料金・運転日・時刻表・停車駅・オススメ座席・車内の様子・見どころなどは別ページにてご紹介しています。詳しくはこちらをご覧ください。2019年10月に訪問しました。前日から糸魚川に宿泊。糸魚川からえちごトキめき鉄道で魚津乗り換えも考えられますが新幹線も1区間で自由席だと比較的料金も安いので黒部宇奈月温泉で富山地鉄に乗り換えです。
2024年の能登地震の影響で2025年は宇奈月温泉から猫又までの運行です。
宇奈月温泉 駅
宇奈月温泉駅には7時48分に到着。富山地鉄の宇奈月温泉駅から黒部渓谷鉄道の宇奈月温泉駅までは徒歩3分程です。


今回、往路はWEBでリラックス車両を手配しました。早速、チケット売り場で切符を受け取ります。


座席は普通車、特別車、リラックス車とも予約制の自由席です。すべての車両で切符の購入時に号車が指定されますが座席は自由席です。チケット売り場には当日券の空席状況も表示されています。(現在、普通車とリラックス車両のみになりました)ホームに入れるのは列車の出発の10分位前です。駅の至る所に黒部渓谷の散策ガイドが置いてあるので必ず持っていきましょう。便利ですよ。


今回は丁度イベントが開催されていました。黒部渓谷ミステリー「リアル謎解きゲーム 」です。


折角なので中級編に挑戦してみました。結果はご想像にお任せします。
それではこれから黒部渓谷トロッコ電車に乗って欅平に向かいます。


8時17分発欅平行き リラックス車両に乗車です。普通車両と特別車両は1列4人掛けに対してリラックス車両は1人用と2人利用なのでゆっくりの車窓を楽しむ事が出来ますよ。
路線図
ここで簡単ですが黒部渓谷鉄道の路線図をご紹介します。

宇奈月温泉 駅 ~ 柳橋 駅
定刻、出発した列車は新山彦橋を渡ると進行方向右手に黒部川と宇奈月ダムが見えてきます。


これから鐘釣駅到着まで黒部川は進行方向右手です。車内では富山県出身の室井滋さんの音声ガイドが流れます。
柳橋駅前は新柳河原発電所です。


発電所の建物は西洋の城をイメージして作られました。柳橋駅は一般旅客の乗降は出来ません。
柳橋 駅 ~ 森石 駅
柳橋~森石間の車窓からの景色です。


柳橋駅を出た3分位でサル橋が見えてきます。


サル橋は名の通りお猿さん専用の橋でダムの貯水後も猿が対岸へ渡れるように架けられた橋です。車内で放送も入りますよ。


仏石は石仏に似た岩で、かつて黒薙温泉への湯治客が安全を祈願していたと伝えられています。こちらも車内放送が入ります。
森石 駅 ~ 黒薙 駅

森石駅も一般旅客の乗降は出来ません。
森石駅を出た列車は森石橋を渡り黒薙駅へ向かいます。


黒薙 駅 ~ 笹平 駅
黒薙駅は乗降可能な駅です。復路で下車しましたので、下記でご紹介しています。黒薙駅を出た列車はすぐに後曳橋を渡ります。後曳橋では進行方向左手を見て下さい。昭和初期に作られた水路橋が見えます。


笹平 駅 ~ 出平 駅
笹平~出平間の車窓からの景色です。


途中、出し平ダムを通過します。


出平 駅 ~ 猫又 駅

出平駅で作業用列車と交換です。
ここも一般旅客の乗降ができません。
出平~猫又間では「出し六峰」と「ねずみ返しの岩壁」を見る事が出来ます。


手前が黒部川第二発電所と発電所に架かる目黒橋です。この目黒橋はフィーレンディール橋と言います。日本では希少な存在です。この目黒橋は日本で2番目に古い橋です。


猫又 駅 ~ 鐘釣 駅
猫又~鐘釣間の車窓からの景色です。


鐘釣駅手前で鐘釣橋を渡ります。この橋を渡るるとトンネルに入り黒部川は進行方向左手になります。
鐘釣 駅 ~ 小屋平 駅
鐘釣駅を出発する際、列車は1度少しバックします。黒部渓谷鉄道さんはスイッチバックと言っていますがホームの長さが足りない為ですね。スイッチバックを期待しない方が良いですよ。

さて列車は鐘釣駅をでるとすぐ万年雪を見る事が出来ます。進行方向左手です。
万年雪もだいぶん少ないですね。
鐘釣~小屋平間の車窓からの景色です。


この区間はトンネルが多いです。紅葉の時期は普通車は寒いですよ。
小屋平 駅 ~ 欅平 駅

小屋平駅前は小屋平ダムです。
ここも一般旅客は乗降出来ません。
小屋平~欅平間の車窓からの景色です。


この区間もトンネルが多いです。
欅平 駅
定刻9時33分欅平に到着です。


出口まで結構歩きます。欅平駅の構内の様子です。売店や食堂も併設されています。


駅の外に出るとビジタセンターもあり、無料のガイドさんもいます。無料ガイドは1日4回 10時30分 11時 13時 13時30分の様です。


駅前広場の様子です。


では、これから欅平周辺を散策します。行程は欅平9時33分着→猿飛峡→河原展望台→奥鐘橋→人喰岩→名剣橋→欅平11時04分発のトロッコ電車に乗車です。
猿飛峡
事前調査では欅平駅から片道30分と書いてあったので今回の行程ではかなり厳しいかなと思っていましたが・・駅から猿飛峡までご紹介いたします。


どうやら欅平駅から猿飛峡まで1kmの様です。30分はかかりそうにないので何とか今回の行程でも行けそうです。
駅からまずは坂を下ります


奥鐘橋・河原展望台と途中までは道は一緒です。河原展望台・猿飛峡はさらに下ります。河原展望台は右へ・猿飛峡は左です。足元は注意してください。これからアップダウンが続きます。






猿飛峡に到着です。写真を撮りながゆっくりと20分位でした。

時間もあまりないので、次は駅近くの河原展望台です。来た道を戻ります。
この猿飛峡の途中に河原園地がありちょっとした撮影スポットになってます。


河原展望台・足湯
猿飛峡から20分位で到着です。


奥鐘橋を見上げる撮影スポットです。足湯も楽しめます。残念ながら、現在奥鐘橋補修工事でした。
奥鐘橋

工事中ですが奥鐘橋です。渡り切った所が人喰岩です。
人喰岩


これが人喰岩です。人が喰われてるように見えますか・・・
名剣橋
人喰岩を通り過ぎると名剣橋です。


撮影も終了したので欅平駅に戻ります。駅には10時50分頃に到着しました。



鐘釣 駅
鐘釣駅には11時24分到着。ここでは万年雪とトロッコ電車の撮影で40分程時間を取りました。


鐘釣駅の様子です。ホームにはチョットしたお土産も売ってます。鐘釣駅では乗車の販売も行っています。では、万年雪の展望台へ
万年雪展望台


万年雪展望台は駅からすぐです。欅平駅方面にお進みください。




鐘釣駅ではトロッコ電車の撮影の時間も取りましたがあまりいいポイントはないですね。万年雪も見たので、最後の下車駅 黒薙駅に向かいます。列車は12時06分発です。

途中、出平駅でこんなものを発見。
冬期歩道と書いてあります。
実は他の駅でも見かける事が出来ますが、黒部渓谷鉄道はダムに勤務される方やダムの修繕など工事関係者と様々な方の通勤の足でもあります。しかしながら冬は列車は動かない為、最悪の場合はこの冬期歩道で宇奈月から歩いて上るようです。
最長で20km 6時間かかるそうです。大変な仕事です。
黒薙 駅
さて、列車は12時39分に到着。ここでは後曳橋を走るトロッコ電車を俯瞰して取りたく下車。


通常は黒薙温泉に行かれる方が降りるようです。ホームに降りてビックリです。黒薙温泉への道は・・・

ホームから降りて向かいの階段を上がります。そのため、列車の到着3分前位からここは通行止めです。列車に乗り遅れないように注意してください。さてでは、階段を上って・・・


かなり急です。下りは注意ですね。


俯瞰ポイントからの写真です。黒薙駅から5分位です。階段は急なので注意してください。撮影も終わったので宇奈月温泉駅に戻ります。

黒薙駅では乗車の販売は行っていないので駅員の方から乗車整理券を貰って宇奈月温泉駅で精算してください。
13時21分発に乗車しました。
宇奈月温泉 駅
宇奈月温泉駅には13時46分に到着。ここでは最後のトロッコ電車の撮影スポットをご紹介します。

最初は山彦橋から撮影した、新山彦橋を渡るトロッコ電車です。


駅前の駐車場を出たら青い歩道橋があるので歩道橋を渡り下ると山彦橋です。駅前から徒歩2~3分です。この山彦橋は以前のトロッコ電車の旧線です。

2つ目がやまびこ展望台からの写真です。この写真はよく見かけると思います。駅前から先ほどの青い歩道橋は渡らず右手へ。トロッコ広場があるのでトロッコを横目に駐車場を進むと展望台が見えてきます。ここも駅前から2~分程度です。山彦橋からだと5分ですね。


これで黒部渓谷鉄道の旅は終了です。所要時間は6時間30分位でした。

宇奈月温泉駅には足湯もあるのでお帰りに旅疲れを取るのに最適です。