三陸鉄道は名前の通り東北の三陸海岸を結ぶ鉄道です。明治のころから三陸沿岸を結ぶ鉄道の構想はありましたが国鉄時代に財政悪化により全線開通は凍結されましたが1982年に第三セクターの三陸鉄道が開業。1984年に全線開通しました。2011年の東日本大震災からもすぐに復旧しました。2019年3月23日には東日本大震災で影響を受けていたJR山田線の宮古-釜石間も三陸鉄道に移管されました。ここではこの三陸鉄道の宮古から盛まで走る新レトロ車両で運行する洋風こたつ列車に乗車してきましたので乗車記をご紹介したいと思います。
宮古~釜石
2023年1月某日、やっと洋風こたつ列車に乗車することが出来ました。洋風こたつ列車で運行する新レトロ車両は2017年にSL銀河リレー号で1度乗車したことがありましたが、こたつ列車では初めてです。予約は1か月くらい前に電話で・・運よく海側の席が取ることが出来ました。当日、三陸鉄道の窓口で指定券を交付していただきました。

今では珍しくなった硬券です。


いよいよ出発です。改札は出発の10分前くらいでした。車内に入って・・乗車人数は10名ほどでしょうか。そのため、BOX席を独り占めでした。車内の様子をご紹介いたします。


乗車した際に予約してあった昼食もすでに準備されていました。昼食は宮古発の場合に限り事前予約できます。今回は瓶どんをチョイスしました。以前にさんりくはまかぜ号のプレミアムランチプランで乗った際は特製握りを注文した事もあり、瓶ドンの食べ方にも興味があったので・・・
瓶ドンの感想は前回の特製握りより値段のことを考えると、こちらの方がいいかなぁと思いました・・因みに中身はイクラ、ウニ、タコ、イカ、ハマチ、サーモン、ホタテ、ワカメ・・・
さて、洋風こたつ列車は11時05分、定刻宮古駅を出発しました。出発後すぐに三陸鉄道の社員の方が沿線のガイドをして頂けます。ちなみに最初に乗車した三陸鉄道の社員の方のガイドは陸中山田までです。

程なくして津軽石駅に11時18分に到着です。
三陸にあって何故津軽??
由来は定かではありませんが
津軽石の駅には鮭の燻製の飾り付けが
由来を調べた所、年号は元亀・天正(時代は室町時代のころ)津軽地方の黒石の浅瀬石川で鮭が良く遡上するのでそこの医師(御神石)を譲り受け丸長川に置いたところ、鮭が大群で遡上したことからこの川を津軽の石の川、津軽石川になったそうでこの地域が津軽が使われているようです。
津軽石を出た列車は陸中山田には11時45分に到着 ここで、三陸鉄道の社員の方から陸中山田の観光協会の方にガイドはバトンタッチです。次に停車したのは織笠駅です。ここ織笠駅は・・・アニメ動画「すずめの戸締まり」の作中に登場するモデル駅です。


織笠駅を出ると三陸鉄道の絶景ポイント三陸海岸の海が見えてきます。最初の絶景区間、織笠駅~岩手船越駅 の間で停車です。

山田湾が見える場所です
湾に見えるのがカキとホタテの養殖場です
天気はあいにくでしたが・・・
1回目の絶景区間を出た列車は岩手船越駅に到着し11時54分に発車

2箇所目の絶景区間に入ります。
岩手船越駅~浪板海岸駅の間で停車です。 停車中の1コマ

岩手船越駅~浪板海岸駅では陸中山田の観光協会のガイドの方が陸中山田の「ホタテ海童音頭」を披露して頂きました。

浪板海岸駅を過た列車は海岸線から離れます。
左の写真は浪板海岸駅を出た後の車窓からの景色です。
洋風こたつ列車は途中、ひょっこりひょうたん島で有名な大槌駅を通過して・・・・鵜住居駅に12時24分到着。6分間の停車です。

ここは2019年第9回ラグビーワールドカップの開催地の1つ釜石鵜住居復活スタジアムの最寄り駅です。
鵜住居駅で陸中山田の観光協会の方から三陸鉄道の社員の方にバトンタッチ
鵜住居駅を12時30分に発車した列車は釜石駅に向かいます。

釜石駅には定刻12時45分に到着です
ここでは多くのお客様が下車されました。
釜石~盛

洋風こたつ列車はいよいよ後半戦です。列車は定刻12時55分に発車です。

ここからは三陸鉄道の社員の方がレトロな袴姿で紙芝居を披露していただきました。
題目は「綾織姫物語」です。
三陸鉄道の駅でもある綾里に由来ともされるお話です。
紙芝居も終わり3回目の停車は唐丹駅~吉浜駅の間です。

唐丹駅~吉浜駅間の停車が終わると列車は甫嶺駅で徐行運転を行います。

ここは、ドラマ「監察医 朝顔」で仙ノ浦駅として登場したところです。ドラマで描かれていた景色はこのような感じでした。
甫嶺駅を出発した列車は恋し浜駅へ 恋し浜駅には13時24到着です。5分ほど停車時間があります。



ここ、恋し浜駅は1985年に地元住民の方の要望で小石浜駅として新設されましたが、2009年に地元で直販されているホタテブランド「恋し浜」にちなんで改名されました。
恋し浜駅を出発すると列車は終着駅盛りに向けて出発。

列車は定刻。13時55分に盛駅に到着。2時間50分の旅でしたが、あっという間でした。
乗車記の感想
約3時間の列車旅でしたがアテンダントさんが終始沿線の案内をして頂きましたのものすごく堪能できました。お昼のお弁当をどこで食べるか悩むほどでした。また車窓からの景色も個人的には久慈~宮古間より良いかもしれません。今回は大人の休日俱楽部の時期でもあり指定席料金だけで乗車できたの良かったです。ぜひ一度乗車されてみてはいかがでしょうか
三陸鉄道の新レトロ列車
車内の様子などは別ページにてご紹介しています。詳しくは⇒三陸鉄道の観光列車をご覧ください。