近年は出雲大社への観光人気からサンライズ出雲号の人気も高まり週末に限らず予約が取れない事もしばしばです。何度か乗車する機会がありましたので車内の様子や時刻表・停車駅・座席表やサンライズに乗って行ける観光地などをご紹介したいと思います。
寝台特急サンライズ出雲・瀬戸号とは、どんな列車
1998年に電車寝台特急としてデビューした「サンライズエクスプレス」。車両の所属はJR東海とJR西日本です。もともとは両列車ともブルートレインの客車で運行はしていました。が、新しい車両の置き換えとスピードアップで競争力UP図るために583系以来の電車寝台特急です。出雲に関しては京都から山陰本線を経由して山陰地方に向かっていましたが電車に変更したため岡山経由に変更。瀬戸号との併結運転が実現しました。列車名の由来は「さわやかな朝、新しいい1日のはじまり」のイメージで命名されたようです。2階建ての車両で車内も今までの寝台列車とは違いほとんどが個室になっていてプライバシーも確保できます。運行は東京駅から岡山駅で山陰方面と四国方面に分かれて運行しています。山陰方面は出雲市までサンライズ出雲号として四国方面は高松(臨時運転の場合は琴平まで)までサンライズ瀬戸号として運行しています。ここからは車内の様子などをご紹介いたします。
車両の編成
285系電車の7両1編成を併結して14両の長大編成で運行しています。因みに、出雲号・瀬戸号は下り、上りでは号車が変わります。


車内へご案内
ここから座席表と共に写真を交えながら車内をご紹介いたします。寝台タイプはノビノビ座席・ソロ・シングル・シングルツイン・サンライズツイン・シングルデラックスの6種類に分かれています。
1号車・8号車
この号車はシングルで構成されています。すべて個室です。2階建てになっています。





2号車・9号車
この号車もシングルで構成されています。すべて個室です。2階建てになっています。

この号車ではシングルツインをご紹介します。




3号車・10号車
この号車はソロ専用車両です。すべて個室です。2階建てになっています。この車両にシャワー室とラウンジを備えています。



この号車にはシャワー室がありますがシャワーカードには販売枚数に限りがあるので購入は早めがいいです。
4号車・11号車
この号車はシングルデラックスとサンライズツイン専用です。すべて個室です。2階建てになっています。2階がシングルデラックス。1階がサンライズツインです。

ここではサンライズツインをご紹介します。




サンライズデラックスは乗車出来ていないので写真は今度乗車した時にご紹介します。
この号車にあるシャワー室はサンライズデラックスの方のみです。シャワーカードもついてます。
5号車・12号車
この車両ノビノビ座席です。乗車券と特急料金だけで乗車出来ます。(シングルの平屋が2室あります)





以前にノビノビ座席に乗車した時は通路の照明が暗くならなかったので、照明が気になる方はアイマスクが必要です。
6号車・13号車
この号車もシングルで構成されています。ここでは車両端のシングル平屋の写真をご紹介します。平屋は立って着替えが出来るのでお得感があります。



7号車・14号車
この号車もシングルで構成されています。他のシングルで構成されている車両と同じなので席番表だけです。

車内設備
ここでは車内設備をご紹介します。
3号車と10号車に備えられているシャワールームです。簡単にシャワー室の利用説明を・・6分間使用できます。使用できるのは6分間ですがシャワーの出ている時間です。スタートとストップボタンがあるので時間を調節する事が出来ます。備え付けはボディーソープとシャンプー&リンスです。それ以外で必要なものは持参してください。シャワーカードはミニラウンジの自販機で購入できます。シャワー中は列車の揺れには十分注意してくださいね。




寝台特急サンライズ号出雲・瀬戸号でのお楽しみ
寝台特急サンライズ号出雲・瀬戸号は観光列車ではないので乗車記念などはありません。又、夜行列車なので中々車窓からの景色も乗車の翌朝だけになりますが、少しご案内したい思います。
岡山駅で
下り列車限定ですが岡山駅ではサンライズ出雲・瀬戸号の分割作業を見る事が出来ます。


車窓からの景色 サンライズ出雲・瀬戸号 下り

季節限定にはなりますが、早起きすると明石海峡大橋を見る事が出来ます。大阪を通過して神戸を過ぎると須磨海岸を見ながら明石海峡大橋が見えてきます。望むことが出来ます。この景色が見れる時期はおよそ5月初旬~7月下旬ごろかと思います。
車窓からの景色 サンライズ出雲
サンライズ出雲号は米子手前で大山を望むことが出来ます。又、松江を過ぎると宍道湖が見えてきます。下りの朝の車窓からの景色は別ページでご紹介します。詳しくは⇒WEST EXPRESS

宍道駅を出ると松江駅までの間夕陽と宍道湖の車窓からの景色が楽しめます。この景色が見れる時期はおよそ5月初旬~8月初旬ではないかなと思います。
車窓からの景色 サンライズ瀬戸号 下り
サンライズ瀬戸号は岡山を出て児島を過ぎるといよいよ瀬戸大橋を渡ります。詳しくは⇒別ページで
車窓からの景色 サンライズ出雲・瀬戸号 上り
ここも季節限定で早起きにはあんりますがが富士山の絶景が楽しめます。静岡出て興津駅を通過すると由比海岸が見えてきます。ここは歌川広重の「東海道五十三次」の中の由比で知られる「さった峠」付近です。この付近は進行方向 右手に富士山が見えます。この後は進行方向左手に富士山は見えます。この景色が見れる時期はおよそ4月下旬~8月初旬だと思います。


その後、列車は熱海駅を出て進行方向右手に太平洋をまじかに見る事が出来ますが朝陽を諸に受けるので眩しいです。余談ですが、国府津を過ぎるとサンライズ出雲・瀬戸号は貨物線を走ります。これも中々経験出来ません。
昔の車内案内
恐らく2000年に出張帰りに乗車した時に個室に置いてあった車内案内です。今もあればいいのですが・・


オススメ座席
さて、寝台特急サンライズ出雲・瀬戸号のお薦め座席ですがよく使われる2つをご紹介します。
ノビノビ座席
個人的には上段の真ん中あたりが良いと思います。理由は車端部は台車が近くにあり揺れるが激しくなるのと下段は振動が気になります。実際に以前に1Aを予約して乗車しましたが振動が結構伝わって全然寝れませんでした。ただ両脇に人がいるのは「チョット」と言う方は7Dか1Cがいいのではないかと思います。
シングル
個人的には下りは8号車の1番又は14号車の11番 上りは1号車の1番又は7号車の11番が良いと思います。色々な方の投稿見ると賛否両論ですがシングルはやはり平屋です。平屋は1編成に8室しかないんですが上記の個室は運転席の後ろ(前)に位置していて車両の端ではないんので揺れはさほどではないと思います。実際乗車して爆睡しましたので・・・無論週末は先に売れてしまうと思います。
寝台特急サンライズ号出雲・瀬戸号に乗ったら訪れてみたい観光地
ここでは寝台特急サンライズ号出雲・瀬戸号に乗ったら訪れておきたい観光地をご紹介いたします。
寝台特急サンライズ号出雲・瀬戸号 終着駅
寝台特急サンライズ出雲・瀬戸号の終着駅には魅力的な観光地があります。ここでは両列車の終着駅の代表的な観光地をご紹介します。
神様の中心、大国主大神様をおまつりしているのが出雲大社です。ここでは出雲大社を簡単にご紹介します。まずは参拝ルートと出雲大社をご覧ください。
稲佐の浜⇒勢溜(せいだまり)の大鳥居⇒祓社(はらえのやしろ)⇒松の参道⇒御神像⇒手水舎⇒銅鳥居⇒拝殿⇒八足門⇒御本殿⇒十九社⇒素鵞社⇒万九千神社。


- アクセス
- 出雲市から一畑電車で行かれてみていかがですか。縁結びの大社でもありますし、一畑電車のご縁電車で電鉄出雲市駅(JR出雲市駅から徒歩2分)から川跡駅で乗り換えて25分ほどです
- 出雲市駅からは路線バスが出ています。所要時間は経路によりまちまちですが30分~40分位です。二の鳥居前(正門前バス停)に停まります。
寝台特急サンライズ出雲号 その他の観光地
途中駅の安来駅からの足立美術館、松江駅からの松江城など観光には事欠きません。足立美術館や松江城は別ページにてご紹介します。詳しくは⇒あめつち号をご覧ください。
寝台特急サンライズ瀬戸号 その他の観光地
高松から四国の観光地へ様々な観光列車で訪れてみてはいかがでしょうか。下記を参照してください。
寝台特急サンライズ出雲・瀬戸号に乗るには
寝台特急サンライズ出雲・瀬戸号は全車指定の為、予約が必要です。発売日・予約方法は下記を参照下さい。
発売開始日・予約方法・空席照会
乗車日の1か月前の10時から全国のみどりの窓口 主な旅行会社で予約可能です。インターネットでの予約はノビノビ座席だけですが「えきねっと」並びに「e5489」で可能です。日にちが決まったらで窓口で早めの予約をおすすめします。【えきねっと】での予約はこちらからJRで行く国内ツアー|えきねっと びゅう国内ツアー上の緑のバー一番左【きっぷ予約・変更】からお進みください。
運行情報
ここでは寝台特急サンライズ出雲・瀬戸号の運転日や時刻・停車駅などをご紹介します。
運転日
寝台特急サンライズ号出雲・瀬戸号は毎日運転しています。
臨時運転
繫忙期にはサンライズ出雲号は臨時列車、サンライズ瀬戸号は琴平迄延長運転を行います。運転日は下記の通りです。運転日は再度JRのホームページや市販の時刻表等で確認下さい。
列車名 | 運転日 |
サンライズ出雲91号 | 8月11日・16日 |
サンライズ出雲92号 | 8月10日・15日 |
サンライズ瀬戸号 琴平まで延長運転 | 東京発9月27日までの金・土曜発と7月20日・8月10日・9月14日・22日 |
時刻・停車駅
寝台特急サンライズ号出雲・瀬戸号の停車駅は下記の表をご覧ください。運転時刻と共に掲載しています。時刻表・停車駅は再度JRのホームページや市販の時刻表等で確認下さい。
列車名 | 出発時間 | 到着時間 | 停車駅 |
サンライズ出雲 下り | 東京 21:50 | 出雲市 10:00 | 横浜・熱海・沼津・富士・静岡・浜松・姫路・岡山・倉敷・備中高梁・新見・米子・安来・松江・宍道 |
サンライズ瀬戸 下り | 高松 07:27 | 岡山まではサンライズ出雲と同じ、児島・坂出・ | |
サンライズ出雲 上り | 出雲市 18:57 | 東京 07:08 | 宍道・松江・安来・米子・新見・備中高梁・倉敷・岡山・姫路・三ノ宮・大阪・静岡・富士・沼津・熱海・横浜 |
サンライズ瀬戸 上り | 高松 21:26 | 坂出・児島・岡山以降サンライズ出雲と同じ |
臨時列車
列車名 | 出発時間 | 到着時間 | 停車駅 |
サンライズ出雲91号 | 東京 22:21 | 出雲市 13:32 | 横浜・大阪・三宮・姫路・岡山・倉敷・備中高梁・新見・米子・安来・松江・宍道 |
サンライズ瀬戸 下り | 東京 21:50 | 琴平 08:39 | 岡山まではサンライズ出雲と同じ、児島・坂出・多度津・善通寺 |
サンライズ出雲92号 | 出雲市 14:05 | 東京 06:23 | 宍道・松江・安来・米子・新見・備中高梁・倉敷・岡山・姫路・三ノ宮・大阪・横浜 |
運賃・料金
寝台特急サンライズ号出雲・瀬戸号は全区間 全車指定席 運賃の他に特急料金が必要です。ここでは運賃・料金の一例を通常期料金でご紹介いたします。運賃・料金についてはJRのホームページや市販の時刻表等で再度確認下さい。(単位:円)
大人 | 子供 | |||
乗車券 | 特急料金 | 乗車券 | 特急料金 | |
東京~出雲市 | 12,210 | 3,300 | 6,100 | 1,650 |
東京~高松 | 11,650 | 3,300 | 5820 | 1,650 |
上記金額に下記の寝台料金が必要です。但し、ノビノビ座席のみ特急料金は不要で下記のノビノビ座席料金を適用します。
寝台料金
区分 | 料金 | 区分 | 料金 |
ノビノビ座席 | 3,830 | シングルツイン | 9,600 |
ソロ | 6,600 | サンライズツイン | 15,400I(1室) |
シングル | 7,700 | シングルデラック | 13,980 |
寝台料金は大人・子供とも同額です。(ノビノビ座席は子供半額)