大阪・京都・名古屋と伊勢志摩を結ぶ観光特急として2013年にデビューした近鉄の豪華特急「しまかぜ」。相変わらず人気は高く非常に混んでいます。この「しまかぜ」の展望席を予約出来ましたので車内様子・予約方法・特典等をご紹介したいと思います。今回は2014年にデビューした第3編成に乗車しました。
観光列車しまかぜ号とは、どんな列車
2013年伊勢神宮の式年遷宮に合わせてデビューした観光特急しまかぜ号は志摩に吹く爽やかな風をイメージして命名されたようです。車体はその志摩の爽やかな青空を表す青を基調にしています。車内の座席は本革を使用しシートピッチも1250㎜と新幹線のグリーン車よりも広い仕様になっていてグレードの高さには驚きます。先頭車両はパノラマ仕様で前面展望も楽しめます。グループ旅行に最適な個室やカフェテリアも備えています。運行経路は大阪・京都・名古屋から伊勢・島まで運行しています。ここからは車内の様子などをご紹介いたします。
車両の編成
編成は1号車~6号車までの6両編成です。


使用車両
ここでは一部の車両の外観をご紹介いたします。




車内へご案内
近鉄観光特急「しまかぜ」の車内へご案内いたします。座席表や車内設備のパンフレットも併せてご紹介します。


展望車両及び中間車両
座席ですが座り心地は抜群にいいですね。2時間座ってもお尻は痛くなりません。一番驚いたのは乗車時はデビュー後3年程経過していましたが車両の状態がすこぶる良かったことです。近鉄さんのメンテナンスには驚きました。名古屋ー賢島間の特別料金が1,050円。JRさんのグリーン車と比較するのは心苦しいですが金額の安さに驚かされます。伊勢志摩へ訪れる際は乗車をお薦めします。










個室&サロン席車両





カフェ車両




販売カウンターです。
カフェの席は1階と2階に分かれています。
又、販売員の方が座席にも注文を取りに来ます。
車内設備
Wi-Fi | 使用可能 |
観光列車しまかぜ号の楽しみ方
ここからは観光列車しまかぜ号での楽しみ方をご紹介します。
乗車記念
近鉄観光特急「しまかぜ」の記念の乗車証です。アテンダントさんがご丁寧にスタンプを押して持って来てくれました。


車窓からの景色(前面展望)
しまかぜ号は先頭車両が運転士気分が味わえるパノラマ仕様になっています。予約を取るのは至難の業ですが・・




車内販売
観光特急しまかぜ号にはカフェ車両がついています。折角なのでカフェ車両でくつろぐの良いでしょう。車内メニューはカフェ車両に行かなくても、アテンダントさんが注文を聞きに回ってきます。商品は後で届けて頂けます。






タブレットのコンテンツ

タブレットやスマートフォンで前方映像などが楽しめます。
利用できるコンテンツは
・現在の走行地点
・音楽
・お子様向け動画
・運転台カメラ映像
・沿線観光地のご案内
・車内設備のご案内
オススメ座席
個人差や旅の目的にもよりますが(しまかぜの場合は個室もあるので)やはり展望席ではないでしょうか。出発地によって号車が違いますのでご注意下さい。
下り列車(各駅⇒賢島) | 名古屋発は6号車9番 | 大阪・京都発は1号車9番 |
上り列車(賢島⇒各駅) | 名古屋行きは1号車1番 | 大阪・京都行きは6号車1番 |
観光列車しまかぜ号に乗ったら訪れてみたい観光地
ここでは観光列車しまかぜ号に乗ったら訪れておきたい観光地をご紹介いたします。
伊勢市・宇治山田駅
伊勢神宮は江戸時代に「お伊勢参り」として、とても人気がありました。当時はお伊勢参りの参拝ルートが有りここではそのルートでご紹介したいと思います。参拝には伊勢二見鳥羽周遊バスCANバス(三重交通)が便利です。
参拝ルート | 二見⇒伊勢神宮外宮(豊受大神宮)⇒伊勢神宮内宮(皇大神宮)⇒朝熊岳 |






最後は朝熊岳金剛證寺へ。こちらはCANバスが行きません。参宮バスの金剛證寺下車徒歩2分ですが・・土曜・休日とお盆と年末年始のみ運行です。行かれる際は車が良いかと思います。


朝熊岳金剛證寺まで行かれたら是非、浅間山展望台へ行かれてはいかがでしょうか。素晴らしい景色が見られます。

朝熊山展望台からの景色です。
眼下には伊勢湾の雄大な景色が見られます。
アクセスは先ほどの金剛證寺と同じ参宮バスで終点山上広苑下車すぐです。
鳥羽駅
ここでは実際に訪問していないので情報だけですがご紹介します。(2025年2月現在の情報)
アクセス | 料金 | 営業時間 | |
ミキモト真珠島 | 鳥羽駅より徒歩7~8分 | 大人1,650円 子供 820円 | 09:00~17:30(時期により異なります。) |
鳥羽水族館 | 鳥羽駅より徒歩10分 | 大人2,800円 子供 1,600円 幼児 800円 | 09:30~17:00(時期により異なります。) |
賢島駅
賢島に行かれた際は、英虞湾の遊覧船をオススメします。賢島駅から1~2分程度で遊覧船の乗り場に着くことが出来ます。島めぐりの小型船と大型船のクルーズがあります。小型船の島めぐりに乗船した際の写真をご紹介します。




アクセス
観光特急しまかぜ号の始発駅は大阪難波・京都・近鉄名古屋です。各駅までのアクセスは旅行会社のセットプランがお得です。
観光列車しまかぜ号に乗るには
観光列車しまかぜ号は全車指定の為、予約が必要です。発売日・予約方法は下記を参照下さい。
発売開始日・予約方法・空席照会
近鉄観光特急「しまかぜ」の予約開始日はご乗車日の1か月前(前の月の同じ日)の10時30分から発売です。発売箇所は近鉄の駅及び主な旅行会社・インターネットで発売しています。但し、しまかぜの展望席など席番指定をする場合、近鉄の駅以外では発売と同時に席番指定予約が出来ないようなのでご注意下さい。又個室は3名以上サロン席は4名以上からの予約となりますのでご注意下さい。空席照会はインターネットでも可能です。
運行情報
ここでは観光列車しまかぜ号の運転日や時刻・停車駅などをご紹介します。
運転日
近鉄観光特急「しまかぜ」は始発駅毎に運休日があります。大阪難波発は火曜日・京都発は水曜日・近鉄名古屋発は木曜日が運休日ですが運用上別途運休になる場合や休日や繫忙期は運転する日もあります。運転情報は下記をご覧ください。又、運転日については近畿日本鉄道のホームページや市販の時刻表を再度ご確認下さい。
大阪難波⇔賢島(火曜日が運休日) | 京都⇔賢島(水曜日が運休日) | 近鉄名古屋⇔賢島(木曜日が運休日) | |
6月 | 火曜日以外運転 | 水曜日以外運転 | 木曜日以外運転 |
7月 | 29日は運転 | 30日は運転 | 24日・31日は運転 |
8月 | 5日・12日・19日は運転 | 6日・13日・20日は運転 | 全日運転しています。 |
9月 | 23日は運転 | 水曜日以外運転 | 木曜日以外運転 |
10月 | 火曜日以外運転 | 火曜日と木曜日・3日~5日運転 | 木曜日以外運転 |
11月 | 火曜日以外運転 | 火曜日と木曜日・15日~17日・21日~24日・28日~30日運転 | 木曜日以外運転 |
時刻・停車駅
近鉄観光特急「しまかぜ」の時刻と停車駅は下記の通りです。運行日については近畿日本鉄道のホームページでご確認下さい。
往路 | 復路 | |||
出発時間 | 到着時間 | 出発時間 | 到着時間 | |
大阪難波⇔賢島(平日) | 大阪難波 10:40 | 賢島 13:03 | 賢島 16:00 | 大阪難波 18:21 |
大阪難波⇔賢島(土曜休日) | 大阪難波 10:40 | 賢島 13:03 | 賢島 16:00 | 大阪難波 18:22 |
京都⇔賢島(平日) | 京都10:00 | 賢島 12:44 | 賢島 14:50 | 京都 17:31 |
京都⇔賢島(土曜休日) | 京都10:00 | 賢島 12:44 | 賢島 14:50 | 京都 17:30 |
近鉄名古屋⇔賢島(平日・土曜休日) | 近鉄名古屋 10:25 | 賢島 12:27 | 賢島 15:40 | 近鉄名古屋 17:44 |
大阪難波⇔賢島 | 大阪上本町・鶴橋・大和八木・伊勢市・宇治山田・鳥羽・鵜方 |
京都⇔賢島 | 近鉄丹波橋・大和西大寺・大和八木・伊勢市・宇治山田・鳥羽・鵜方 |
近鉄名古屋⇔賢島 | 近鉄四日市・伊勢市・宇治山田・鳥羽・鵜方 |
運賃・料金
近鉄観光特急「しまかぜ」は全車指定席1.2.5.6号車はプレミアムシートを採用した特別車両です。特別車両の為、運賃の他に特急料金と特別車両料金が必要です。ここでは一例をご紹介します。(単位:円)
区間 | 運賃(大人) | 運賃(こども) | 特急料金(大人) | 特急料金(こども) | しまかぜ特別車両料金(大人) | しまかぜ特別車両料金(こども) |
大阪難波ー賢島 | 2,770円 | 1,390円 | 1,640円 | 820円 | 1,050円 | 530円 |
京都ー賢島 | 3,060円 | 1,530円 | 1,930円 | 970円 | 1,160円 | 580円 |
近鉄名古屋ー賢島 | 2,370円 | 1,190円 | 1,640円 | 820円 | 1,050円 | 530円 |
観光列車しまかぜ号撮影スポット
先頭ページに掲載している撮影場所は鳥羽城跡の城山公園から撮影しました。鳥羽駅の南口から徒歩10分位です。午後順光です。
車両の編成で掲載している撮影場所は宮川の河川敷から撮影しました。小俣駅から宮町方面へ徒歩7分位です。上り列車に午後順光です。