箱根登山鉄道に乗車してきましたので写真を交えながら、予約方法・運賃・料金・運転日・時刻・停車駅・座席表・オススメ座席・車内の様子、見どころや車窓からの景色なども併せて記事に纏めましたのでご参考にしていただければと思います。
箱根登山鉄道とは、どんな路線
箱根への観光には欠かせないのが日本の粘着式鉄道の中で最急の勾配と急カーブをもち強羅まで3回スイッチバックを繰り返えす山岳鉄道の箱根登山鉄道です。1888年に小田原馬車鉄道として開業しました。開業当初は国府津~小田原~箱根湯本間で開業し現在の強羅までは1919年に開業しました。全国登山鉄道‰(パーミル)会にも所属しています。出発駅の箱根湯本は日本でも有数の温泉地でもあります。沿線には見どころも沢山あります。春は紫陽花、秋は紅葉、冬は雪景色と路線も四季の変化に応じて楽しむ事が出来ます。現在は6種類の車両が在籍しますが、すべての車両が前面展望を楽しめます。ここでは車両や前面展望座席並びに箱根登山鉄道の車内からの様子や見どころなどをご紹介したいと思います。

車両の紹介
ここからは在籍車両の編成と車内の様子や展望座席の様子をご紹介します。
モハ1形
箱根登山鉄道開業時からのチキ1形を改良した車両です。編成は2両で1編成です



展望座席の様子です。
ロングシートで前面展望は横向きになります。
モハ2形
1927年に登場したチキ2形の機器系統を流用した車両です。108が在籍していて両運転台です。単行運転も可能です。

モハ2形に1両増結されての運用があります。
写真は引退した109。引退直前の姿です。
1000形
1981年に製造されました。車両の愛称は「ベルニナ号」3両固定編成で、2編成6両在籍しています。両編成とも塗装が違います。



展望座席の様子です。
ロングシートで前面展望は横向きです。
運転台が真ん中にある為、どちらに座っても前面展望が楽しめます。
2000形
1989年に製造されました。車両の愛称は「サン・モリッツ号」2001+2002、2003+2004、2005+2203+2006、2両編成が2編成と3両編成が1編成の計7両が在籍しています。2005と2006は他の2編成と違いパノラマ展望座席になっています。



前面展望座席の様子です。こちらは2001+2002、2003+2004、2両編成です
ロングシートです
運転台が真ん中なのでどちらでも前面展望が楽しめます




3000形
2014年に製造されました。車両の愛称は「アレグラ号」3001.3002の2両が在籍していて両運転台です。単行運転も可能ですが、運用は3100形や2000形に増結して運用されています。




3100形
2017年に製造されました。車両の愛称は「アレグラ号」 3101+3102の2両編成。2両在籍



車内の様子は撮影出来ませんでした。
パノラマ席の様子は外観から
箱根登山鉄道の楽しみ方
ここからは箱根登山鉄道での楽しみ方をご紹介します。
先頭車両の座席からの展望
全車両が前面展望が楽しめます。是非、箱根登山鉄道の急こう配の様子を一番前からお楽しみください。


スイッチバックと車窓からの景色など
山岳鉄道の箱根登山鉄道の最大の特徴は3回のスイッチバックを繰り返して・・・
塔ノ沢 駅
箱根湯本駅を出た列車すぐさま急こう配を登り、塔ノ沢駅に到着します。



塔ノ沢駅の箱根湯本行きのホームには深沢銭洗弁財天があります。本宮から奥宮まで4つの杜からなり金運、良縁、芸事などに福徳があるといわれているそうです。
出山信号所
塔ノ沢駅を出ると列車は撮影ポイントとしても有名な出山鉄橋を渡り大きく左カーブしながら出山信号所に
到着します。ここが最初のスイッチバックです。


車内からは今渡ってきた出山鉄橋が見えます。標高差が実感出来ます。ここは信号所なので下車出来ません。
大平台 駅
2つ目のスイッチバック 大平台駅です。


紫陽花の時期は駅の紫陽花も綺麗です。


上大平台信号所
3つ目のスイッチバック 上大平台信号所です。スイッチバックはここで最後です。


晴れていると遠くには房総半島が見える事もあります。
仙人台信号所 - 宮ノ下 駅


宮ノ下駅を出ると列車は右に左カーブしながら急こう配を登ります。この付近のカーブは半径30mという急なカーブです。
小涌谷 駅 - 彫刻の森 駅

この付近のカーブも半径30mという急なカーブです。
3両編成でも前の先頭車両が見える位のカーブです。
オススメ座席
箱根登山鉄道の在籍車両はすべて運転席が真ん中にあるため座席は左右どちらでも前面展望が望めます。基本は横向きロングシートですが、2000形の3両編成とアレグラ(3000形・3100形)はパノラマ座席になっています。残念ながらアレグラの運用がわからないので・・パノラマ座席は運ですかね・・
箱根登山鉄道に乗ったら訪れてみたい観光地
ここでは箱根登山鉄道に乗ったら訪れておきたい観光地をご紹介いたします。ケーブルカーへの乗り換え駅です。ここからケーブルカー ロープウェイと乗り継いで大涌谷・芦ノ湖・箱根の関所跡へと行く事が出来ます。
大涌谷
ロープウェイからも見る事が出来ますが黒たまごを食べながら眺めるのもいいと思います。又、大涌谷自然研究路もあり近くで見る事も出来ます(予約制1日4回)
芦ノ湖
ロープウェイを降りると桃源台です。芦ノ湖は遊覧船がオススメです。2種類の遊覧船があります。
箱根関所跡
江戸時代の重要な関所、箱根関所。現在復元されて当時を振り返る事が出来ます。
- 開館時間:9:00~17:00(12月~2月は16:30まで)
- 観覧料金:大人500円 子供250円 箱根フリーパス等割引特典があります。
- アクセス:箱根町港、徒歩5分 箱根関所跡港、徒歩2分
紫陽花の咲く頃
箱根登山鉄道の線路際には職員の方々が長年にわたり紫陽花を植えてきました。紫陽花の咲く頃見ごたえのある景色です。臨時列車のアジサイ電車も運転されます。アジサイ電車については別ページでご紹介しています。詳しくは⇒アジサイ電車をご覧ください。
箱根 彫刻の森美術館
箱根登山鉄道の彫刻の森駅から徒歩2分です。自然を生かした美術館です。
アクセス
箱根登山鉄道始発駅は小田原です。小田原までは新幹線または小田急線・JR東海道本線になります。東京都内までのアクセスは旅行会社のセットプランがお得です。下記をご参照ください。又、小田急線はロマンスカーが運転しています。ロマンスカーは別ページにてご紹介しています。詳しくは⇒小田急ロマンスカーをご覧ください。
箱根登山鉄道に乗るには
全列車が自由席です。予約の必要はありません。乗車券のみで乗車出来ます。
展望席の確保
午前中の箱根湯本発と午後の強羅発は混雑が予想されますね。1本待つ位の覚悟は必要かもしれません。但し、スイッチバックを3回行いますので箱根湯本から乗車の場合は前面展望を楽しめる時間が長いのは最初に後ろに乗った方が良いです。なので、最初から後ろ席を狙うのもいいでしょう。
運行情報
ここでは箱根登山鉄道の運転日や時刻・停車駅などをご紹介します。
運転日
毎日運転しています。
時刻・停車駅
登山電車はすべて箱根湯本ー強羅間です。運転間隔は日中4本運転しています。
運賃・料金
箱根登山鉄道は普通運賃で乗車出来ます。箱根湯本ー強羅間で片道460円です。